これよこれ
マジサイコーだよ
情報を書いておこう
2003/11/03 リリース
wikiにあるライブ「Live -Stigma-」(ヴェルファーレ)に表題曲として採用(っつかライブ中心な活動してたとこあるので当たり前だが、
現在の形に当てはめるとリリースイベントみあるのかもしれない
前後として5月31日にCendrillonがリリースされ、8月にライブツアー(東名阪)やって、12月にはその辺の音源まとめたであろうライブ盤LIVING DEADФが出てる
後から追える情報はこんなもん
The Seeker自体よくIMの流れみたいなもん汲んでてゴリゴリDAデジロック聞ける!みたいなそんな感じのポジションでよく言われる感ある印象です
伊藤いるし、そんな流れって簡単に説明するのは大変わかりやすくいいと思う
でもそんな一言では収まらない、The Seekerとは井上秋緒、DAコンビのとあるあの辺の集大成みたいな気分でいる
ので一度その辺語りたいと思ってた次第です
The Seekerってなによ
ボーカルDKが若い頃に活躍していた形跡があるのでよくそこだけピックアップされているが、EDKでのMCでDAへと、音楽へと行き着いた経緯は話していた
多分若い頃に自身の表現の場的なものを求めて芸能界とかに入ってジュノンボーイとかになったりしてドラマに出たりなんだりってしていたが、逆に自身のギャップなんかに悩んでいた様子
そんな時にXのPATA(が所属してる事務所の社長?本人?忘れてしまった)に相談したりしたときに「男の子のカッコして男の子の表現を求められるのはなんか違う、どうやってこの先自分ってもんをどう貫いていけばいいかわかんない」みたいなニュアンスの相談をしたらしい
結果「表現できる場は音楽しかないね」ってアドバイスをもらい、そこからボイトレ1年して多分紆余曲折あってDAに辿り着いたと
当時初めて見たDKってのはあの金田一にてイジメしまくっていた大地の姿であり、徐々にそうなっていったのでそんな感情から音楽を始めたなんて思っても見なかった
他にもそんなアーティストがいるのは知っているが、勝手にこちらは「染まっていった」とかって印象を持ちがちだが、そんなことはなくて
このジェンダー的なものっていうのはそういう方に伺えば伺うほど
「アタシは生まれた時から男好きだったわよ!」なんて回答をいただく
そういうもんなんだなっていうのがとてもわかるエピソードだなとちょっと思ったりしました
で、そこでDAに最初の曲としてもらったSleepless Beautyの「生まれ変われるあなたよ一人微笑まないで」という歌詞で「生まれ変われる」が最初とかまさにだな、って感動したって話がEDKでされたMCでした
DK個人の破天荒さとか色々話はあるが、こういうのってきれーな話をしたくて言ってるのかもしれないが本人から話されてる限り、ちゃんとどこかでそう思ってるんだなって認識なので
シンプルにそうやって音楽ってもんに行き着けたDKはよかったなって感じました
活動スタイル的なもの
Seekerって曲も活動スタイルも異質で、それは多分それなりに良く言う実験場だったのだろうというか、方向性として「アングラ」であるというものが定められていたのだろうと思っています
よく当時やっていたメディアなんかを限定するものの塊
人気がなかったから出られないとかじゃないと思う、売れるのが嬉しいのが人間当たり前だ、そして多分DK自体ってもんにもそれなりの後ろ盾的なもんはあっただろう
その辺相まってなんだか事情は知らないが発表から最後までSeekerってのはずーっと地下にこもり、地上波では地方局に出続け、リリースは限定された場(ライブとか行かないと買えない)という展開を見せていた
ネットとかでもなんでも簡単にCD手に入る時代になりつつあったころにそれってのはやっぱり敢えてそうしていたとしか言いようがない
音楽的にもアングラであり、活動の展開も限定的、上記した通りのもんもある
私はこの活動を(今なら)ドラァグクイーン的なものなの活動と似てるとちょっと思ってしまう
悪ノリで適当なことを言ってるのではなく、あの(おそらく日本では2丁目あたり発祥、フランスとかが大元の)ちゃんと理由があったり一般人というものと分け隔てた世界ってもののリスペクトみたいなのをちゃんと加味して言っている
だけどこればかりは私が女って持って生まれたものがある限り一生絶対にちゃんと理解しきって言えることはないと思うのであんまりわかったようなことを言うのはやめとく
どうやったってその生まれ持った「普通の感覚」が互いに違うってものをちゃんとわかっておきたいところ、理解したつもりの人間が適当に言ってはいけない多分
伊藤ってもんに関して
これは謎、どうして伊藤が加入したって、どうやったって暇だったから入れたみはある
Seekerの曲自体伊藤のあのギターじゃないギターってものがバリバリ生きるためのものってのもあるだろうと思う
これはIMではなんやかんやできない、ある種伊藤とDAの集大成みたいな爆発さがSeekerにはある
正直ここにはIMでできなかった伊藤の扱いみたいなのがあって、やっぱりIMはメジャーで、ちゃんと「ポピュラー」ってものであって、Seekerから見ればしっかり固いものだったって感じる
ソース謎だが伊藤が「気が付いたら加入してた」的な発言してたと見た記憶もある
すぐIMと比べてしまうが、このSeekerってもんはDKのソロプロジェクトチックだが確実に誰かがずっと組んでいて、伊藤の脱退直前に引き継ぐかのように川脇が加入したり、そういうベースの形は崩さないようしていたんだなという感じがする
なんにせよIMの続きとは思わず、やっぱりDKってものがメインにあったりしたんだろうな、そして当時同時期にデビューしまくっていたあの吉本興業組たちとは別のプロジェクト、おそらくだがDarwin主導のプロジェクトだったんだろうなみたいな感覚
それはいろんなとこから滲んでるので、ポジティブな意味でSeekerはあの時代の流れの中でしっかり本流みたいなのの中にいつつ、それでも上記した限定されたアングラのため隠れがちなもったいないものという印象が半端ない
表でDAがaccess再結成爆発していたからこその対照としてもSeekerは輝く気がする、どっちもちゃんと浅倉大介なのだと心から思う
各楽曲のタイトルだとか世界観にこめられてるもの
多分Neo Ageで言ってたのを覚えてる気がしてるんですがSeekerの曲名ってもんは大体が植物由来の毒物とか薬物的なものが入ってます(多分GNOSISまでって認識、Acid Childあたりもまんまだが)
Heavenly Blueがとっても有名だし世界観を認識づけするためにも語られてて
当時、朝顔から抽出される幻覚剤的なもんだっていうの言っていた
(そして同時期に朝顔市的なやつに赴き朝顔栽培に注力し種まで収穫するDAに笑った)
Le Grand Guignolが発売され、そこから別コンセプトのアルバムとなったが一貫してやはり人間の欲だとか罪的なものだとか、闇でアングラなものは貫いていて涼しい顔してこれらをリリースするDA、伊藤と嘲笑ってそうなDKってのは大変いい
やはりSeekerってものはDAの音楽のなかでしっかりと顔を覗かせる深すぎる黒い笑いの象徴みたいなもんがあってよい
当時の配信とかで井上哲夫がSeekerを始めるにあたりDAとコンセプトを決めた際に「耽美に」みたいな話があったらしい、それは最初DAと話してそんな感じにしようということになった(自然にってニュアンス)、どうせやるなら振り切れが自分達の共通認識という感じで語っていた
まあ、最初から最後までちゃんとコンセプトってものはいろんなところでしーーーーーーーっかりと表現されてて最高だと思います
Stigmaという曲のこと
そんなのがたくさんありつつ、やっぱそういう世界観的なものはしっかり曲に表れてるよなと思っています
DKって人の人格自体も破天荒すぎて好きなので2009前後くらいのブログまで拝見させていただいていたりした
すごーく笑ったのが「昔ラテン語(あいまい)あたりの曲歌うからって大量に外国語CDを参考に聞けと貰ったが全部聞かずに捨てた」って言ってた、爆笑した
そうやっていい意味でマジメではないのだ、Heavenlyあたりがリリースされた時のインタビューでも「歌詞何言ってるかわかんないからそのまま歌ってる」(超ニュアンス)と言ってて最高だと思った
そこまで多分深く考えておらず、歌い方に関しても「初めてのレコーディングで周りに『もっとやっちゃえよ!』と悪ノリな感じで乗せられてこの歌い方になった」(ニュアンス)と言ってる通り、おそらくやるならとことんなDA周りの人たちのいい悪ノリが結果としてまた綺麗に表れている気がする
活動がどう終わったかってしっかり覚えていないのですが、最終的にメンバーも脱退が続き、最後はDKのワンマンステージで終わったんじゃなかったかなと記憶しています
DKは上記したとおり表現とかがファッションショー的な方に全振りしてたと思うので、音楽で最後の活動の1曲ってものを残さなかった気がしている
で、私的にはこのStigmaこそSeekerの集大成ってもんに値していいと思ってる(Kiss for Salomeもその辺だがちょっと違う気がする)
言いたいことはっきり言えば
Stigma=おそらく聖痕
ではなんの聖痕なの?ってなるが、
多分DKの持って生まれたジェンダー的なもんの聖痕のことなんじゃん?と思っているということです
人によってはふつーになんかキリスト的なもんに出会ってしまった宗教ソングでしかないと思うんですがね
どっかで書いたがStigmaって言葉の意味自体多分「屈辱だとか不名誉なもんの象徴」みたいな意味、プラスジャケットと歌詞から考え確実にこれは磔になったキリストの聖痕なわけです
さっくり調べた結果
stigmaとは
【名】
〔社会的な〕烙印、汚名、不名誉のしるし[証拠]◆【複】stigmas
・Bankruptcies carry a certain stigma in Japan and that makes it difficult for entrepreneurs to start anew. : 日本では倒産するとある種の烙印を押されてしまい、起業家は再スタートを切るのが難しくなる。
〔小さな〕傷痕、あざ、母斑◆【複】stigmas
《医》〔ヒステリーなどの〕兆候、紅斑◆【複】stigmata
《キリスト教》聖痕◆十字架上のキリストと同じような、手や足などに現れる傷。◆【複】stigmata
《植物》〔雌しべの〕柱頭◆受粉時に花粉が付着する部分。◆【複】stigmas
《生物》呼吸孔、気門、眼点、縁紋◆小さな孔や斑点状の組織や模様。◆【複】stigmas
【レベル】11、【発音】stígmə、【@】スティグマ、【変化】《複》stigmas | stigmata、【分節】stig・ma
まあ、全部そういうことですようね、上記した通り植物由来のなにかも含まれてる気がするので、、ああ、と私はここでも思ったりする
多分だが、人ぞれぞれ自分にしか見えないStigma的なもんを持ったりしているが、
「割れた硝子」が割れた時とかに、他者と分け隔ててるガラスが割れちゃうようなことがあったりした時に、屈辱だったりStigmaとして気が付いちゃったりするんだろうなと
誰もが形は違えどあるだろう、だがSeekerでやる意味とはそう言うことなんだろうと思ったりする
あと「与えられてきた物が 決して綺麗じゃない事 どこかで解っていても 自分を上手く騙して」とかね、そうなんだろうなと
Seeker特有の上記したようなものがあったりしたりするところから考えたらってだけです
で結果ね「選ばれし者だけが 創り出す世界なら 徴ある者だけに 赦された願いなら」
っていう、はい
Stigmaを屈辱の証とするならば聖痕がない人たちに赦されてるのだろうと、逆もしかり
私には、あるかないかなど関係ない、上記した通り全員それぞれ自分にしか見えないStigmaがあって、お前はおまえだぞ!というスッキリソングにしか聞こえない
んでもってオカルティックに勝手に聖痕が現れるもんじゃなく、「共に刻む」って言ってる通り貴方がいるかぎり自分達でそんなもんはとっぱらえたりしちゃうわけです
私からみたSeekerってもんは上記した通りなんで、そうやってジェンダー的ななんとやらで悩んでいたりするようなStigmaもちだったりに対しての、
お前はお前だぞ!神に選ばれてるとかそういう啓示的な宗教ソングなとこも色々あるけど、美しいまま幕を開けるから大丈夫だぞ!
というスッキリ〜〜〜〜ソングと思っています
私の中で残る謎
イントロとか随所に散りばめられるバリバリバリバリというあの音
私はヘリの音にしか聞こえない、いろんなものの象徴に思う
プロペラが十字だったり、人間が空飛べるものの象徴だったり
時期あってないので私が思い出すものでしかないがダンブラウンの「天使と悪魔」のヘリだったり
ただひたすらあの音で自由に空を飛ぶ、空を見上げたとき飛んでるヘリが逆光浴びた瞬間みたいなものを感じる
ずーっと他に何の音って探すがヘリしか思い浮かばない
DAに禁句であろう「この音の意図教えてください」と言いたいものでしかない
ハッッッッッキリとこれがこうだからヘリの音って言い切れる要素みたいなのが足りてないな、なんかちゃんとあるなって思って生きている
以上Stigmaが好きってことでした
好き!