ちっちきちっちっちっちっち

ほかSNSとか https://lit.link/endohoheto

イナズマロックフェス2010のおもひでを書き留めとく

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翌日あたりに無になって描いたmixiニュースあたりの写真の絵

今更ァアアアって感じですけど

二度ともう書かないし口にしないだろうという悲しい願望をこめて

 

私は2010年9月19日に烏丸半島なんとか広場でやってたイナズマロックフェス2010に駆けつけたクソオタの一人です

キモオタらしくとっても全力で駆けつけたのでその記憶をちゃんと書いときたいと思いました

というのももうネットを検索しても本当にあったのかどうかさえ定かでないような気がしたから

あの日あの瞬間、大袈裟に言えば私は一度死んだ自覚がある

 

もくじ

 

まず状況について

もう人類は忘れきったと仮定して書いてますので「知ってるわクソが!」ってひとは是非どうぞ飛ばして、全てを飛ばしてお好きなものを上記した目次よりお選びください

 

イナズマロックフェス自体2度目の開催でした

初回の時、以前からなんとなく西川の口から「やりたい」とずっと聴いていた気がする滋賀でのフェスがついに現実となり、そりゃー全員が行くしかないとなっていた記憶があります

イナズマロックフェスというイベント名自体も募集を行っており、選ばれた方はイナズマにペアでご招待という企画がありました

当時(今もだけど)貧民だったため全力でその募集に応募し、見事に選ばれず自力で遠征はもう懲り懲りなのにと参加したタイプでした

 

初回はまだまだしっかりとした芝生を讃えていた芝生広場で、あろうことかヒールありのサンダルなんてもので参加しても足が爆死するだけで無事帰れた記憶もあります(モサモサしててきもちいいな〜とちゃんと思っていた)

 

今ではシークレットゲスト枠のようなものは固定化されつつありますが、当時は無論何も決まりも恒例のものというものがない状態

ただ、西川がドッキリドキドキturboランドをしないわけがないというような空気はあったように思います

とにかく、初回に参加し、西オタという道を諦めた自分にとってはとても大きなイベントが毎年行われることが確定し、それはそれは心苦しい時期が確定した瞬間でした(別に毎年やると言われてなかったけどなんか毎年やるんだろなって気持ちはあった)

シークレットゲストの明石家さんまを見た時も、来てよかったな、いいもの見れた、よし!帰ろう!しかなかった

 

おそらく誰もがもう浅倉大介が何かしらのライブでゲスト出演するなんてあり得ないと思っていた

失礼ながらそう考えている人がいたら「空気読めや自分!」といわれるような世界だった

いつの時代もツアーの初日あたりには「今回はDAが一緒にツアーを回る」などどいう謎の情報を流すヤンチャ野郎はいるもので、イナズマ初回にもそんな情報は流れていたような記憶があったようななかったような、、

なんにせよ私はもう何があっても諦めなければならないものとして延々とその葛藤を続けてきたので、何も信じないふりをして可能性というものを排除し、見てみぬふりをして生きていました

なのでどんな噂が流れていたとかは全然記憶がない

初回に行ったらそれでさようならという気持ちで望んでいました

 

 

当日の出来事

勝手ながら私の記憶を残しておく場所なので私の目線でお送りします

当日、煩悩とかを払拭したかった私は九州の親戚の元に旅立つという「イナズマなんて忘れろコース」を旅していました

無理矢理連休を取り、日程を合わせ、忘れるために旅行を設定したのです

 

一番仲の良かった西オタの友人から「最前ブロックなう」的な時代背景の見える定期連絡が入りつつ、ちょっと意固地になりながら九州を満喫し19日、13:45ごろの帰路のフライトを待ちつつ空港で炊き込みご飯を食っていました

現地の実況なんて見てたら頭がおかしくなると思い、情報は絶ってひたすら九州に没頭していたのです

 

そんな中で現地の友人からすっとメール(まだ多分メールだった)がきました

本当に鳥肌が立った文面だったのでしっかりと今でも覚えています

「でるよ」

「ツイート、まだ(九州からなら)間に合うよ、後悔するなよ」

意訳が相当入ってますがこんな感じです

本気で炊き込みご飯くってた箸落としました、この時の頭が真っ白になる感じ、そしてなにも考えずとも行動に移す感じは多分後にも先にも体感することはないでしょう

 

ことの発端のDAツイート

 

これだけで何がわかるのかと言われたらそこまでなのですが、もう動き出すしかできなかった

結局オタとはそういうものなのです

可能性が少しでもあるならかける、そして走り出したらDon't Stop

おそらくこのツイートをみた時も友人の上記の文を見た時も全く確信などなかった

予感さえしていなかった、だからこそ怖くなった

こういうことって本当になぜだか予感がしないものだ(特に西川はそういうの多い)

なので、気がついたら空港カウンターに行き、キャンセルの手配を始めていました

 

残っていた何かをどうにかキャンセルした形跡

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それはそれは顔面蒼白だった、トイレで「こんなに顔色変わるんかwwwwwwww」と自分で笑ったくらいへんな唇の色してたし汗が止まらなかった

大袈裟に言ってんでしょって思うでしょう、もちろん大袈裟です

だって、人生で一回こっきりかもしれない恐ろしい状況に直面したとわかってるんです

私はガチめに真剣です、、いまでも思い出すと吐きそうになる

 

まあ、主観はおいといて

こうやってDAからのわかるかわからないかギリギリの匂わせがあったのが0:30ごろ

せかいがシウマイに包まれました

 

あとはまあ、間に合うか間に合わないかって話です

どれだけのDAオタがこの確信に至らない情報を信じて動いたのか、逆に涙を飲んだのか、定かではありません

私は九州→羽田までのフライトを神戸での乗り継ぎ便に設定していたため神戸から電車で滋賀に向かいました

多分スカイマークだったと思うのですが、いまだに飛行機の塗装を見て吐きそうになる、とにかく私は吐くしかできないゲロ女という認識しかない

また、当時のLCCなのでフライトが押しまくるわ押しまくるわ(滑走路に出るまで40分遅れた)

ずーっと離陸待ちしてる間電波遮断してるからゲロ吐く寸前の顔でちょっと震えてるヤベー女がいるわけです(一人旅でした一応、一人旅でよかった、本当)

となりの人とかいたのかな、キモかっただろうな

 

その間当たり前のようにDAからの追加情報はなく現地のオタが「駐車場にDAが降り立った」的なツイートが嘘か誠かチラホラ流れてきたのを覚えています

 

私の周りだけかもしれませんが、とてもSNS全盛期時代とは思えぬ静まりようの中、空気だけが熱くなったような、そんな不思議な三連休最終日の午後でした

本当にこういう時ってモバイルって鳴らない、とても過ぎる時間が遅くてなんとも言えない息苦しさしかなくてね、、はい

 

実際のステージ

こればっかりは主観ですんません

私は無事間に合いました、草津駅よりタクシーを捕まえ、DA登場1曲前の頭で到着しました

おそらくチケットなど買わずとも聞く、見ることは可能な会場の作りなのですが、やはり記念品というか、生きた証拠的なのがほしいと当日券を買いました

 

「当券売りのにーちゃん、気が狂ってると思ってんだろな、そう思われなきゃやってられないからいっそバカにしてくんないかな

そんな高揚しすぎた気分でリストバンド巻いてもらい、もうどこでもいいと後方ブロックに駆け込み「あとは出てくるかどうかだけだ」とガチめにお祈りポーズしてました

 

おそらく市場に出回った中で最も保存状態のよいリストバンド

こうなってくるとシークレットゲストだから名前が載らないのがほんとに腹立つ

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なにも見えてないし聞こえてなかったんだろうなと、思いますもう

 

 

多分Lakersの後だった気がしてる、うーん全然記憶がない(調べろよって話だけど)

とにかく、暗転してすこし、本当に少し

こればかりはDVDとかにも入っていない(というか編集されてるかどうかわからない)と思うんですが、よくある暗転だったのです
そんなに長くもない、本当に普通の暗転

そして始まる聴いたことのない曲

記憶がいろいろ書き換えられてるとは思うんですが、まず聴いたことのないこの新曲のイントロでDA曲かどうかを確認するわけです

野外なのでとっても風に音が流されて「よく聞こえねえな」ってなっていたのをよく覚えています

結構ほんとにすっごく聞こえなかった

そうやって状況を確認していた中で聞こえてきたどう考えてもツマミぐりぐりしてる音

そのあたりでようやくモニターに映像が出たと思います

 

でですね、今ならわかるんですけど、このモニターが見えないんですよ

人混みだからってのもあるんですけど、瞳孔が開ききっててマジで視界がモヤッモヤ

とにかく、周囲から聞こえてくる「え?大ちゃんじゃん!」とか、耳打ちされた人が発する「あれが!?」みたいな声を聴いて、なんというかね、そんなところで実感するのはおかしいと思うんですけど、「あ、本当にもう一度見れたんだ」ってようやくすこしわかるわけです

そしてなんとなく今自分が置かれてる状況を自分で自覚するような

見たら号泣だろうなとか色々考えてたんですけど、本当に涙もなにもない

息継ぎすることとか忘れてただ立ち尽くすしかできなかったっぽいです。私は

 

で、客観的なお話として、知人の西オタの子に後から感想聞いた際に言っていたのが

「大ちゃん、ほんとに一瞬で現れたよ、マジックレベル」とのこと

多分本当に暗転って一瞬だったんだと思うし、おそらくスタッフとかも頑張ってイリュージョンレベルのシークレットゲスト演出をしてたんだって思いました

それとめっちゃ笑ったのが

「大ちゃんめっちゃ(衣装が)ビカビカだった!!!と言っていたこと

よく見て欲しい、隣の10kg以上の鋲衣装のやつのが多分ビカビカだから

でもさ、ちょっと痛感するじゃん、
浅倉大介ってそういうことだ

多分ね、そうやって上手くできてるというか、DAという存在がそういう風に見せてるんだ

本当にこれはすごく痛感した、すごい言葉だと思った

やはりこんなゲロの塊みたいな気持ちしかないやつよりよっぽどそういうのは客観視してるオタのがいいことをいう

 

で、 MCさすがに覚えてないのです、おそらくDVDではカットされててBSでの放送版では全てOAされていた(一応検証済み)

結構こう、ああ、しまった、迂闊にこんなところで涙してしまったってポイントが、

西川がMC中に間違った情報を言って、その揚げ足をとったオタに向かって「うっさい!!!!!!!!!!!」って叫ぶのです

正直ね、ほぼほぼ聞こえない現地のMCの中でそれだけがやまびこかよっていうレベルで響いてて、それでとっても「ああ、そうだ、こういうMCを2人そろってやってた、これをDAがくそ面白がって笑ってるんだわ、、」とつまんないところで実感をしてね

ほんとそんな記憶しかpearl〜MCについてはないのですが

次ですよ次

 

こればかりは現地にいたからこそわかる

 

歌詞をとばしまくる西川

Sword Summitを2曲目にやったのですが、まあKXが出てきてちょっとずつ客がいたるところで「おぉ」っと小さめな控えめな驚きの声が上げる

おそらくですが、DAといったKXというのを知りつつも今まで見たことがない人たちなのでしょう

 

そうだよね、そしてその小さな反応がリアルなんだよねと謎実感が生まれる

もうよく覚えてないというか、そんなことよりやはり西川がやってくれやがった記憶ばかりで 

 

これはDVD版、放送版ではしっかりと修正されていたのですが

Aメロの歌い出しなんですけど、全ての歌詞が飛んでるわけです

 

もう客に歌わすしかないレベルで

なので修正されたDVD版とかも客に変なところで振るわけです

 

まあ、西川もそりゃキリキリしてたんだろうなっつか、緊張したんだなってここでわかってなんとも言えない笑いが込み上げてくる

なんだろうな、こっちの緊張とか感動をしっかりとへし折ってくれやがって

 

まあ、なんだっていいのです

2000年3月ぶりのKX+ハンドマイクってのが見れた時にとにかく湧き上がる感情

 

「あ、ただもう一度これが見たかったんだ」

 

なんなんでしょうね

つきものが落ちたような、結論でしかなかったんですよね

 

正直、見れた、に入りもしなそうなレベルの視界だったのです

DAなんて光の粒子かよっていうレベル

頑張ってなってる音を探そうともとっても風に流されてグワングワンなってる状況

ついでに瞳孔開ききってて気が動転してるからマジよくわかんねーんですわ全てが

 

とにかくもう何もかもどうでもよくなって、DAがはけた瞬間に会場から出て帰路につきました(いやもうちょい見ていけよと今なら思う)

結構真面目にこの時、考えていたことは

「あ、こんなの人生でもう二度とは多分ない、これ以上は多分ない、ここで幸せだなって感じで死んどく?いや、迷惑かかることはやめよう」

みたいなヤベー境地です

まあ、色々と悔いがあるなって思ったのでちゃんと帰宅したのですが

正直全てに対してポッカーンって感じで

んで翌日出社した会社で何も手につかずひたすらmixiニュースにアップされた画像を模写して1週間くらいポワーっと過ごしていました

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これね、このどっちが好きか簡単にわかる顔への力の入れ具合の差

あとKXテキトーすぎ

 

今思えば確かにあの時幸せだと思って死んどいたほうがよかったかもしれなかった、、

その後IMを豊洲で見れたからそんなことはなかったのだけれど

 

はい、以上

なんだかとにかくわけわかんないヤベーゲロ女ということしかないんですが

とにかく私は人生の悔いというものをこれで半分くらいは無くすことができてる気がします

なんだったんだろうなっていうものの再確認というか

もう私しか見たことがない妄想の世界だったんじゃないか?とさえたまに思うわけです

ああ、御託なんてどうでもいい、ただ見たかったのだ、それでよかったと思っている自分がいる

どんなに歌詞間違おうと、音聞こえてなかろうと、

イナズマ2010というものがあり、本当にそんな出来事がまた起こったのを見たかったのだ、と

 

これがなかったら本当に今きっと発狂してるなと(いや常に気は狂ってるんすけどね)

 

はい

イナズマゲロポエムでした